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レシピサイトを発展させた 食材専門ショッピングモールの戦略
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事例:食食.com
written in 2001.5.1
主婦層へのインターネット普及により「毎日の食事メニューをインターネットで決める」という方法が波及しつつある。ネット上で多数紹介されている料理レシピをチェックしていけば、書店で料理本を購入するよりも、流行に敏感でバリエーションに富んだ料理を自宅で楽しむことができる時代だ。女性を主なユーザーターゲットとするwebサイトでも、料理レシピは欠かせない人気コンテンツとなっている。
国内レシピサイトの老舗的存在といえば、1995年7月より大阪ガスグループが立ち上げた「ボブとアンジー」というサイトが有名。現在では約5000種類のレシピを一般ユーザーに対して無償公開されている。PCユーザーと携帯ユーザーを合わせて月間500万ページビューが集まる人気サイトだ。
■ボブとアンジー
http://www.bob-an.com/
ビジネスとしてのレシピコンテンツ
同サイトが有料事業として展開しているのが、外部の企業への「レシピレンタル事業」である。前述の通り、主婦層の囲い込み策として料理レシピの提供は効果的であるために、レシピコンテンツを求めている企業サイトは多い。主なクライアント企業としては、検索ポータルサイト、金融ポータルサイト、化粧品会社、生命保険会社などがある。
これらの企業サイトに対して“ボブとアンジー”が所有するレシピを、相手先ブランドにてOEM供給するのがレシピレンタル事業である。クライアント企業側の用途に応じて年間 50〜200万円の料金パッケージが用意されている。例えば、毎日の日替わりレシピを年間(1レシピ×365日)提供するケースでは、100万円/年のレンタル料となる。
“ボブとアンジー”がレシピレンタル事業に続いて本格的に取り組み始めたのがレシピ提供とEコマースとの融合である。今まで、インターネット上で料理レシピを調べたユーザーは、実際に料理を作るための食材を最寄りのスーパーマーケット(実店舗)で購入する必要があった。一つのショップで食材が揃わなければ、複数のショップへ買い回らなければいけない不便さがある。
そこで、“ボブとアンジー”に併設する形で“食食.com”という食材専門のショッピングサイトを立ち上げた。これは同サイトを運営する株式会社オージーキャピタル(大阪ガスの子会社)が直接的に商品をオンライン販売するのではなく、既にネット上で食材販売を手がけるオンラインショップの中から“食食.com”への出店者を募るショッピングモール形式で展開される。
■食食.com
●料理レシピとショッピングモールとの融合
●食食.comによる食材購入の流れ
●食食.comの収益モデルについて
<この記事の完全情報>
JNEWS LETTER 2001.5.1
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