JNEWS会員配信日 2013/10/5
事例:ストリートアカデミー
「ストリートアカデミー」は、教えたい人と学びたい人をマッチングする、国内のスキル共有サイトで、300件以上のレッスンやワークショップ情報が掲載されている。IT、もの作り、料理、英会話など、何か得意なスキルがある人ならば誰でも“先生”として講座登録をして、生徒を募集することができる。
ストリートアカデミーでは、2012年8月からWeb上のサービスを開始して、現在までに、登録ユーザー数が8,000人、掲載された講座は450件、累積で3000人の受講者が参加している。(2013年10月時点)
《これまでのユニークな講座例》
●iPhoneだけで映画を作るワークショップ
●レゴで学ぶクリエイティビティ思考術
●DJ体験教室
●エステティシャンが自宅で学べる小顔セラピー
●青空の下で学ぶチョークアート
●マジックを通して学ぶコミュニケーション術
●2時間で素人がウェブサイトを作れる講座 など
先生役として講座を公開するには、同サイトの承認を受ける必要はあるが、講師資格などは無くてもよい。生徒一人あたり1回の参加費は、2,000〜4,000円に設定している例が多い。生徒からの受講料がクレジットカード決済されると、15%の手数料が差し引かれる仕組み。
個人の講師が、レッスンやワークショップを開講する上で、問題となるのが「どこで教えるか」という場所の確保で、少人数ならば、自宅で開催する方法もあるが、プライバシーや安全面が心配な場合には、教室に適したスペースを借りる必要がある。
そこで、ストリートアカデミーでは、レンタルカフェ、コワーキング、シェアスペースなど、レッスン会場として、時間制で使える場所(いまのところ東京都内のみ)をあらかじめピックアップしており、講師に対して紹介する「スペース・コンシエルジュ・サービス」も提供している。
さらに、子育て中の母親が、“講師”として起業することを支援する目的で、「ママのための教室開催支援プログラム」を2013年9月からスタートさせた。この中では、親子で参加できる講座に適したシェア・スペースを紹介する他、講座内容の企画などを無料でアドバイスすることも行っている。
講師登録者に対しては、「先生交流会」を定期的に開催することにより、それぞれの実体験から得られたノウハウをシェアして、講座内容や指導方法のブラッシュがされている。
JNEWS LETTER 2013.10.5
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