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消費者のオンライン購入単価上昇に備えた 分割払いと金利の関係 |
written in 2004/12/10
今ではオンラインショッピングの決済手段として「クレジットカード決済」は欠かせないものとして普及した。アマゾンや楽天などのショッピングモールでは、決済用のカードを一度登録しておけば、以降の買い物は数回のクリック操作だけで注文〜決済手続きが完了してしまう。消費者がこの簡単な操作に慣れてしまうとリピート客として定着する確率が大幅に高まる。
ショップ側では、カード会社に対して決済手数料を負担することになるが、顧客に対する支払い手段の利便性を高めることで注文件数が増えれば手数料の負担分を差し引いても十分にメリットがある。そのため「カード決済を導入すること」がオンラインショップ経営の中でも必須ノウハウとなっている。
しかしそこまでで、決済手段の用意が万端というわけではない。現在のところ見落とされているのが「分割払い」についての決済ノウハウである。消費者はオンラインショッピングの経験を重ねることで、次第に“高い買い物”でも躊躇することなく注文する傾向は強い。数万円までの商品なら“一括払いで”というケースが多いが、さすがに10万円を超える商品になると分割払いを希望する顧客も増えてくる。
クレジットカードでも、決済時に分割払いの選択をして支払い回数を指定することはできるが、カードの分割払いは年率15%程度の高い金利を顧客側が負担することになる。カード会社では、分割払いやリボルビング払いによる金利を主な収益源としているわけだが、少しでも安く商品を提供したいと考えるショップ側では、分割払いを希望する顧客に対してもっと金利負担の少ない支払い方法を提供していくことも大切だろう。
(オンラインショップ経営術一覧へ)
●便利(楽)な決済サービスほど金利が高い仕組みについて
●ローンの種類による金利差の比較
●信販会社との提携によるショップ専用ローンの作り方
●信販会社を利用しない月賦販売の荒技(顧客に対する信用販売)
●貧乏人ほど高い買い物をすることになる金利マジックの話
●過去の電子マネーが普及しなかった理由と加盟店舗側にある都合
●携帯ビジネス参入を容易にするモバイル決済の仕組みと業界動向
JNEWS LETTER 2004.12.10
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