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物流部門の効率化とノウハウ開拓が 成否の鍵を握る通販ビジネス |
written in 2005/06/01
通販業界における最終的な利益率は物流コストによって大きく変動する。これは紙カタログ、ネット、テレビなどすべての通販事業に共通している特徴。業界平均値でみると、売上高全体に占める物流コスト(商品を荷造して発送するのにかかる費用)は6〜8%程度かかっている。
大半の通販業者は顧客から商品代金とは別に、数百円〜千円程度の送料を徴収しているが、これは主に宅配便送料に充当される部分で、商品の梱包作業〜発送にかかるコストも併せて計算すると赤字になっているケースがほとんど。この状態をそのまま放置して、売上(注文件数)を増やすことばかりに終始していると、商品を売るほど儲からない体質へと陥ってしまう。通販業界の物流コストに関して怖いのは、経営者や現場のスタッフ達でも、一回の注文にどれだけの物流費がかかっているのかを正確に把握することが難しい点である。
通販業者が一回の注文をこなすには、「商品のピッキング→段ボールの梱包→宛名ラベルの作成と貼り付け→出荷検査→宅配便業者への出荷」という工程を進むことになる。大手の通販業者になると、近代的な物流センターを構築しているが、その中で行なわれる発送作業は意外と原始的なスタイルが今も続いている。
(オンラインショップ経営術一覧へ)
●原始的な方法が続く通販業者の商品発送業務
●通販業者の倉庫内における物流作業の流れ
●物流人員の効率活用が鍵となる通販事業の採算性
●売上が大きくなるほど重荷になる物流コストの仕組みと改善策
●オンラインショップがリアルショップへと転換するポイント
●eコマース市場成長への鍵を握る「商物分離」の流通構造とは
●eコマース業界が取り組むべき無在庫オペレーションの方向性
JNEWS LETTER 2005.6.1
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