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自然素材の調味料に着目した
スモール食品メーカーの起業方法
JNEWS会員配信日 2013/11/5

 米国では、フードトラックに続く新たなスモールフードビジネスとして「加工食品」のメーカーを目指す起業者も登場している。これは、野菜など生鮮品材だけでなく、ジャムや調味料などの加工食品にも、厳選した材料を使い、手作りによる安全な商品を求める、消費者側のニーズが高まっていることとリンクしている。

スモールメーカーによる手作りの加工食品は、「アルチザンフード」と呼ばれて、大手メーカーの量産品よりも、価値が高い商品として扱われている。特に調味料は毎日の料理で使うものであり、健康に良いものが求められており、スモール業者が手掛けやすい分野だ。

成功例として、フィラデルフィアで起業された「Momma Vi Vibrant Seasonings」は、高血圧などで塩分を控えたい人達に向けた調味料で、塩分が少ない自然素材にこだわり、ハーブや香辛料などをブレンドして商品化している。

もともと、起業者の家系は心臓病を患う人が多く、自身も20代から高血圧と診断されていたことが、商品開発の動機になっている。

バーベキュー、サラダ、マリネなど、料理に応じて調味料の配合を変えることにより、商品を多様化しており、価格は1瓶あたり 9.99〜19.95ドルの設定。販路は、オンラインでの販売が基本だが、地域のイベントに多数参加することで、商品の告知や宣伝を行っている。

■Momma Vi Vibrant Seasonings
  http://www.mommavi.com/

また、ミシガン州にある「Kenzoil」は、オリーブオイルとバジルなどのハーブをブレンドしたサラダ用のドレッシングを販売しているスモールメーカーだ。起業者は、レストランのシェフをしていた男性で、副業としてこのドレッシングを作りはじめた。

大手メーカーの食用油やマーガリン類には、大量生産する過程で、人体に有害なトランス脂肪酸や飽和脂肪酸などが含まれることが、ニュース等で報じられているが、「Kenzoil」は、化学的な添加物は使わず、高品質のオリーブオイルと、天然のハーブのみで製造しているため、人体に安全でヘルシーなのが特徴。

その代わりに、長期の保存はすることができず、室温では2週間、冷蔵庫でも1ヶ月が消費期限になっている。価格は5オンス(約140g)のボトルが4.99ドル、10オンス(約280g)のボトルが 6.99ドルの設定。

日持ちがしない商品は、大手の流通販路には乗せにくいが、いまはオンラインで消費者に直販できるため、スモールメーカーとして手掛けやすくなっている。ドレッシング類は、気に入れば継続して愛用することが多く、ネットの固定客は送料の負担を抑えるため、“まとめ買い”をする傾向がある。

さらに、Kenzoilでは、友人を通じて、地元のスーパーマーケットのオーナーを紹介してもらい、商品を置いてもらえるようになった。現在はクチコミで評判が広がり、地元で80店ほどの店舗で流通している他、地域のファーマーズマーケットにも出店している。消費者の口コミは、リアルな販路を広げる上でも役立っている。

■Kenzoil
  http://www.kenzoil.com/


この記事の核となる項目

 ●移動販売を起点としたナチュラルフードの開発
 ●調味料の開発にチャレンジする起業者の動向
 ●ナチュラルフードとオーガニック食品の違いについて
 ●スモール食品メーカー立ち上げの裏方ビジネス
 ●フードプレナー向けインキュベート施設の仕組み
 ●フードプレナーの資金調達と事業の成長軌道
 ●ステップ別に考える起業資金の調達方法とベンチャー事業
 ●不況でも成長するホールフーズに習う小売業の生き残りモデル
 ●自宅キッチンからスタートするパートタイム起業の目指し方
 ●本物の日本食を世界に広めるビジネスモデルとフード 2.0
 ●メイド・イン・USAをブランド化する米国製造業の再生モデル


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