JNEWS会員配信日 2013/12/23
事例:True&Co
小売業の中でもビッグデータの活用により、ビジネスの精度を高めていく手法が色々と活用されている。具体例として、ビッグデータの分析で女性用のブラジャーをオンラインで販売することに成功している「True&Co」というサイトがある。
これまで、ブラジャーのようにサイズ設定が細分化されている商品は、店舗で店員がサイズを計測して、試着してもらう売り方がされてきた。顧客が自分のサイズを知っていても、製品によって微妙に寸法が異なるためである。しかし、店で下着の試着をすることには、抵抗を感じている消費者が多いのも事実。
そこで、「True&Co」では、メーカー毎に異なるサイズのばらつきなどを数値化したデータと、過去の顧客の注文と返品データを分析することにより、オンラインでも、自分の体にフィットするブラジャーを購入できるシステムを開発している。
サイトに初めてアクセスした顧客は、日頃着用しているブラジャーのブランド名とサイズ、好みのフィット感、服のサイズ、体重の増減傾向など、オンライン上で細かな質問に答えていくと、以降は、その人にフィットする商品のみが表示されて、注文ができるようになる。
1回の注文では、5個までの商品(ブラジャー)を取り寄せることが可能で、顧客は、届いた商品を自宅で試着をした後に、気に入ったものは購入し、気に入らないものは返品することができる。この販売システムは、忙しい女性や、プライバシーの気になる人からの支持を受けて、急成長をしている。
《ブラジャーのオンライン販売システム》
靴や洋服の売り方として、「複数の商品を注文して、サイズが合うものだけを購入、あとは返品可能」というオンライン販売サイトは他にもあるが、やはり返品率の高さが、収益を圧迫する傾向にある。
そこに、ビッグデータ分析の手法を導入して、返品率を下げることができれば、ショップの在庫負担を軽減することができる。注文履歴の中から、どんな体型の人が、どの商品を返品しているのかを、データとしてフィードバックさせていけば、返品率を下げていくことが可能だ。
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JNEWS LETTER 2013.12.23
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